新刊
「ヤマト王権 幻視行」 文:桐村英一郎 写真:塚原 紘
(方丈堂出版 オクターブ発売 2010.3.31発行 ISBN 978-4-89231-079-9 ¥2,800+税)
朝日新聞大阪に連載していた「海から天へ 熊野・大和幻視行」に幾らかを加えまとめたもので、大和だけでなく古代から深く繋がる熊野、伊勢をも視野に入れた論考と写真です。新鮮な切り口の文と、ベテランの写真記者の視点はさすがです。最近の新聞写真は各社同じような写真が掲載されていて、昔のように独自の視点を競うというのが薄れているように思えます。というのを某社写真記者に最近にボヤいたのですが、塚原氏の視点にはそのようなことはありません。週1回で50回の連載、そこから生み出された本ですが、それだけにその行動力にも敬服です。
平城遷都1300年記念 「奇蹟の奈良」 写真:西岡比古司 文: 関 祐二
( ブックマン社 AB判 144頁 2010.3.19発行 ISBN 978-4-89308-732-4 ¥3,048+税)
奈良を撮り続けて半世紀、5万点の写真の中から選びぬいた奇蹟のベストショット、というのは写真集の帯のコピーから。写真はその場にいなければ作品はできません。まったく当たり前のことなのですがこれが実は大変なことなのです。この写真集にある風景に立ち会うのはなまじな努力ではなかったでしょう。西岡氏は「水門会」の仲間でプロ写真家です。この「水門会」ホームページの「ギャラリー」でも氏の作品が見られます。良いシゴトをされてますね。
椿本九美夫写真集「竹内街道の四季」
(東方出版 94頁 2010.2.18発行 ISBN 978-4-86249-155-8 定価: ¥2,800+税)
10年前に「竹内街道・當麻路」を出版され、その後も地域を記録され続けている成果です。古代ロマンを写真一枚ずつに丁寧に込めてふるさとを見つめ続ける写真家で、その椿本氏も「水門会」の仲間です。私も昔から古代からの道・竹内街道は好きでよく訪れました。「水門会」ホームページの「ギャラリー」には椿本氏の作品と、私が昔に撮影した竹内街道のアーカイブ作品があります。
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