ある日の東大寺二月堂修二会
東大寺二月堂修二会(お水取り)に一年ぶりに出かけました。と言ってもこの3月の行事ですから1年ぶりというのは当然のことなのですが、かって長年にわたってこの時期に取材で毎日をここで過してきた所ですから懐かしいのと馴染んでいるのとで気持ちの安らぐところです。日中、日没の法要を局(つぼね)で聴聞。「南無観」というテンポの良い声明にやはり聞きほれます。日没法要が終わり下堂された練行衆にご挨拶。私が取材していた頃とはすっかり一世代代わっています。
練行衆が籠る参籠宿所や食堂の周りには各地から奉納されたお松明の竹が一杯並べてあります。夕刻、初夜の法要で二月堂へ上堂する時に灯されて二月堂の舞台へも上がるお松明に使います。まだ先端はつけられていないのですが根元は担ぐ時にバランスがとりやすいように根付にされています。
今年はとても暖かいので二月堂下の梅が満開です。昔は3月15日の満行帰坊の頃にちらほらと咲くのが普通だったのですが、最近は行中に満開の時が多いようです。参籠宿所は鎌倉時代の建物で、練行衆はここで休み二月堂に上がって修二会を勤めます。宿所の煙出しから煙が立ち昇るのはこの行の間だけのことなのです。
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