松野藝文館 (1)
「松風」 画:松野奏風 撮影:今駒清則
「松野藝文館」が4月28日に開館されるとご案内をいただきました。日本画家で能楽を描くことに高名な松野奏風氏と、その子息の松野秀世氏の画業を集成する美術館です。一般的には奏風氏は檜書店発行の観世流謡本の全てに能の各場面を線画で描いたことで知られています。また各地の能舞台の鏡板を描きました。秀世氏も東京の観世能楽堂の鏡板や厳島神社の復元鏡板などを描きました。もちろん父子ともに日本画も数多く残しています。
実は私は秀世氏とは懇意でよく旅を一緒にしました。またあるプロジェクトを計画し進めてもいたのですが、2002年に秀世氏は急逝しそれを中止せざるを得ませんでした。良き先輩で友人を失ったことが宿命とはいえ今でも無念でなりません。
画壇だけでなく能楽界にも大きな業績を残した松野父子を記念する美術館の開設計画は、秀世氏の身内だけで営まれた七七日忌の時に明らかにされました。それから8年、いよいよ開館されます。秀世氏とのさまざまな交友は機会あればいくらかはここに残したいと思いますが、まずは「松野藝文館」を訪れてからのことでしょう。開館を記念した「松野奏風・秀世 父子展」が4月28日(水)から開催されます。機会がありましたらどうぞお訪ね下さい。
奏風・秀世記念「松野藝文館」
千葉県四街道市美しが丘1-19-20 電話:043-377-7188
なお別項 能楽/美術・博物館の「松野藝文館(2)」もご覧下さい。また「松野藝文館」の建築を担当されたLife & Design Studio Tamさんのホームページに「松野藝文館」の建築概要が紹介されています。
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