奈良 薪御能 2010 二日目
奈良 薪御能の火入れ 2010.5.12 撮影:今駒清則
前日の雨も上がって野外での催しですが、本年は伝統の場である興福寺南大門跡・般若の芝が発掘調査中のため使用できなくて奈良県庁前の興福寺旧境内・登大路園地で行われました。広々とした芝の公園での催しは始めてのこと。珍しい状況です。
夕闇が迫ると薪に興福寺の僧兵が火を入れます。本来はこうだったどうか分りませんが催し物としては楽しい演出です。
奈良 薪御能 狂言「鳴子遣子」 2010.5.12 撮影:今駒清則
本日の演目は春日大社若宮の「御社上りの儀」で能「田村」金春欣三、「南大門の儀」で能「玉葛」観世喜之、狂言「鳴子遣子」茂山良暢他、能「舎利」辰巳満次郎。いつもは柱の無い芝舞台(実際には所作板が敷いてありますが)と違って、柱がある能舞台の設営になっています。場所が南大門跡ではないので能舞台を設えたということでしょうか。曇り空でとても寒い風が吹く一日でしたが多くの観客が熱心に鑑賞しておられました。
薪御能は現在宗教行事と直接関係していませんが、それでもその名残を残す古都奈良の重要な行事です。この後、興福寺の南大門を再建するようなことがあれば、南大門跡での催しはできないので、その時はここでこのように催されることになるのでしょうか。なお来年から薪御能の期日が5月第3の金・土へ変更されます。 (別項の能楽/大和 「奈良 薪御能 一日目」もご覧下さい)
なお「薪御能」の写真・ビデオ撮影には主催者と演者の許可が必要です。掲載の写真は許可を得て撮影しています。
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