奈良 薪御能 2010 一日目
奈良 薪御能の舞台 奈良県文化会館 2010.5.11 撮影:今駒清則
恒例の奈良・薪御能の一日目。あいにくの雨模様の日で「南大門の儀」は奈良県文化会館のホールでの公演。ここでは仮設能舞台の設定を見て頂きます。
興福寺南大門で舞われる能ですから本来は能舞台は無いのですが、ここには柱の上部が無いとはいえ能舞台になっています。背景は黒幕に竹、野外の雰囲気を出すために能舞台の後に常にある鏡板は使っていません。またこういったステージでの仮設能舞台では、舞台で舞う能楽師にとっては舞台の位置関係、特に舞台の端の見切りが分りにくく、柱があると良い目標になります。そこで柱のある能舞台を設定したのでしょう。柱とか勾欄が無いともっと野外能の感じが出るのですがやむをえないことかもしれません。それでも興福寺の幔幕があるのは大変良い雰囲気を出しています。このように薪御能は野外でできない場合には当日に文化会館へ会場を移して公演するため、主催者は悪天候に備えて文化会館にも舞台設営をしておかなければなりません。主催者の蔭の苦労がしのばれます。
なお本日の演目は春日大社舞殿で咒師走りの「翁」金春穂高他、「南大門の儀」は能「高砂」金剛永謹、狂言「薩摩守」茂山茂他、能「鉄輪」金春安明でした。 (別項の能楽/大和 「奈良 薪御能 二日目」もご覧下さい)
なお「薪御能」の写真・ビデオ撮影には主催者と演者の許可が必要です。掲載の写真は許可を得て撮影しています。
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