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2010年6月11日 (金)

六本木クロッシング2010展とCCライセンス

 

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                 六本木クロッシング2010展 志賀理江子作品 2010.6.11 撮影:今駒清則

 

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                 六本木クロッシング2010展 高嶺格「Baby Insa-dong」
                 2010.6.11撮影:今駒清則 


 東京・森美術館で開催している「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か? 明日に挑む日本のアート(7月4日まで開催)のテーマと趣旨に魅かれて見てきました。その趣旨は

 「日本のアートシーンの"明日"を見渡すべく、多様なジャンルのアーティストやクリエイターを紹介する「六本木クロッシング」。第3回となる本展では「芸術は可能か?」?という古くて新しい問いを出発点に、エネルギーに溢れ、力強く明日に挑む日本のアートの"今"をご覧いただきます。長いキャリアを持つアーティストから若手注目株までの20組による、写真、彫刻、インスタレーション、映像、グラフィティ・アート、パフォーマンスなど全く違う作品同士が互いに刺激し合い、「交差(クロッシング)」します。
 展覧会では、現代社会の中のさまざまな問題を描くアート、他社との協働やジャンル横断により新たな可能性を見せるプロジェクト、私たちの日常があるストリートを舞台とする創作活動、そして新しい美学の誕生を予感される新世代の表現など、3人のキュレーターによって選ばれた数多くの最新作や話題作を紹介します。
 社会・経済が不安定で将来が見えにくくなっている今こそ、アートの本質や可能性についてもう一度考える良いチャンス。「六本木クロッシング2010展」だからこそ見えてくる発見、驚きや感動、次世代を切り開く創造力(クリエイティビティ)をぜひ実感してください。」
 

 六本木ヒルズ森タワーの53階は展望台のあるフロアで、森美術館と森アーツセンターギャラリーが並んでいます。ギャラリーの方は「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち(6月20日まで)を開催中ですがパスして森美術館へ。

 内容はさまざまなジャンルが特に「クロッシング」しているわけでもなく、展示は仕切られて並列された展示が多く、またこれらの作家を選んだ基順が私にはよく分りませんでした。内容的には趣旨にあるほど未来的でもなく、現代美術を良く見ている人にはこれだけではものたらない展覧会ではなかったでしょうか。事前にこの展覧会のホームページで展示作品内容を調べたのですが紹介が不十分で、分らないまま鑑賞したのですが結果、写真と映像が多かったのはうれしいことでした。写真は志賀理江子、高嶺格、横溝静、米田知子、以前東京都写真美術館の「オン・ユア・ボディ」で展示された作家たちが多く、それに映像で展示した森村泰昌。私が気に入ったのは写真を時系列で並べた高嶺格「Baby Insa - dong」、映像の八幡亜樹「ミチコ教会」、ダムタイプ「S/N」。珍しく展示の作品を掲載しますが、会場は一部の作品を除いて写真撮影ができ公開できるからです。そればかりか「六本木クロッシング2010展 投稿ページ」に投稿を促すようにもなっています。撮影公開にあたっては

[撮影した写真の利用に関して]
・撮影した作品写真は、非営利目的の利用でお使いいただけます。営利目的には利用できません。
・撮影した作品写真に変更を加えることはできません。
・本サイトに写真をアップロードされるときに、「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止」をお選びください。
・撮影した作品写真に来館者が写っている場合、その写真の公表にあたって移りこんだ方の肖像権に触れる場合がありますので、ご注意ください。
                   (詳細は こ ちら をご覧下さい)

 この投稿写真の評価はさておき、これらの写真について「クリエイティブ・コモンズ = CCライセンス」がありました。このCCライセンスは現在の著作権の権利行使が原則イエスかノーだけであるのを、多様なメディアにオープンに対応できる著作権にしようとするするもので興味深い社会実験です。詳しくはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのホームページ、及び同CCライセンスとはをご覧下さい。

 
 
 
 

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