風が吹く
昨日は虹の写真を掲載するだけで終わってしまいましたが、その続きです。
昼間も強い風が吹いていたので雑木林の木の葉がひらひらと裏返ってきらきらしていました。この写真を撮りながら、そういえば40年ほど前の私の最初の写真集「若狭路」(1968年・淡交社刋)を出版する時、文章を書いていただいた水上勉氏が「私のふるさとの若狭・青葉山は風が吹くと山肌が白くなる。風で葉が裏返って白くなるのです。あれを撮ってほしいな」と言われたのでそれから何度か出かけて撮影をしました。
水上氏は福井県大飯郡おおい町岡田(衛星写真地図)の生まれで、そこからは青葉山は見えません。だから幼少期のことではなく、京都から戻り療養後の1944(昭和19)年、25歳の時に青葉山の麓にある高浜町青郷国民学校高野分教場(現・青郷小学校高野分校)に住み込んで代用教員を1年半ほどし、終戦の時に上京されて作家活動に入りました。氏の青葉山の想い出は分教場の子どもたちと毎日を過した時に見た光景ではないかといま思うのです。水上勉氏、逝ってはや6年が過ぎました。
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