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2012年3月11日 (日)

東日本大震災 1年 怒れ!東北びと

 

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東北の空と海へ  2012.3.11 撮影:今駒清則
I pray to the Tohoku region. Photo : KOMMA Kiyonori
 
 

   あの未曾有の大災害、東日本大震災から1年目。東北に向かって祈りを捧げました。
 死者15,854人、行方不明者3,155人(10日の警視庁発表)、避難者数は34万3935人(2月23日現在復興対策本部発表)。地震と津波と放射能の三重苦を強いられる東北の人たち。

 地方行政が漏らす政府の対応の遅さ、震災直後も緊急対策そっちのけで国会で相変わらず繰り広げられた政局の争い。原発を推進してきた自民党が時局をわきまえず政府・民主党の足を引っ張る醜さ。メルトダウンしている時にメルトダウンは無いと発表し国民を欺いた厚顔の大臣。放射能で故郷を追われ人生が曲ってしまった多くの人たちに、原発を推進した政治家たちは謝罪したのでしょうか。それら政治家で放射能や津波で全てを失ったと思って全財産を震災対策に当てるような政治家はいないのでしょうか。政府も東京電力も被害の「査定」名目で賠償金の出し渋りをしていないでしょうか。

 今日一日は追悼の日、政府の追悼式典に合わせたか大阪ではその時涙雨が降りました。その追悼式典をなぜ東北でしなかったのでしょう。政府が東京にあるから、多分それだけのことでしょう。だから式典が形式的に見えてしまうのです。きっと東北の人たちの気持ちを心底考えていなかったのに違いない。そういう政府だから被災者の苦しみが続くのです。

 その追悼式を地上波テレビ局のほとんどは中継放送しました。がNHK Eテレは「ラグビー」の中継、サンテレビは「競馬中継」、テレビ東京は「赤いバラの殺人予告」、系列のテレビ大阪は「田舎に泊まろう」を放送していました。NHK EテレはNHK総合が中継していたのでよしとして、サンテレビが阪神淡路大震災以来熱心に震災・防災番組に取り組んでいたのに無視したのは不思議なことです。
 特に昨年の大地震発生時には各局が定時番組やCMを瞬時に止めてあの大災害の中継に切り替えたのに、テレビ東京とテレビ大阪だけは定時番組を流し続けました。日経新聞の系列であるのに一年経ってもまだ無神経な体質の媒体のようです。

 忍耐強いと言われる東北の人たち、もう耐えないで全国の人たちに向けて怒りをもっと伝えてくれないでしょうか。全国の国民が共感すればきっとこの国の政治が変わるのではないかと思います。

 

 

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