金環日食 2012.5.21
Annular solar eclipse 2012, OSAKA. Photo : KOMMA Kiyonori
幸いに晴れてきて金環日食をきれいに撮影できました。リングにムラが見られるのは薄雲がかかっているからです。
Baily's beads of Annular solar eclipse 2012, OSAKA. Photo : KOMMA Kiyonori
Baily's beads of Annular solar eclipse 2012, OSAKA. Photo : KOMMA Kiyonori
月が太陽と内接する時に月の山や谷の高低が隙間となって太陽の光がこぼれてきます。ビーズのような感じになることから、解析した天文学者の名前を付けてベイリー・ビーズと呼ばれています。写真下は上の写真の部分です。
Trajectory of the annular solar eclipse, May 21, 2012. Photo : KOMMA Kiyonori
太陽が欠けて行き、元に戻るまでの軌跡です。大阪での月食の始めは6時17分でしたが、その頃はあいにく雲があり、太陽が見えたのが6時29分でしたのでそこから始まり、7時29分前後の金環日食、そして日食が終了する8時54分(撮影は8時59分まで) の間を5分間隔で撮影したものです。太陽の大きさが多少違い不規則なのは雲がかかって太陽の一部が見えない時があったためです。
Shadow at the solar eclipse. Photo : KOMMA Kiyonori
日食時の影はかなり変わった影になります。輪郭のボケ方が片側はほぼ普通、反対側は複雑に滲んでいます。これは光源(太陽)の形が変形(三日月型)になっていたためで普段では見られない現象です。また光が部分的にこぼれたところはその時の太陽の形が出ます。ピンホール(針穴)で結像する現象です。なので日食の太陽を手中にすることができました。
写真画面が赤っぽいのは日食のために太陽光の色温度が低下したためではないかと思われます(撮影は 5500°K)。
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