堀切菖蒲七福神と水路跡の遊歩道
Horikiri Shobu-shichifukujin. Photo : KOMMA Kiyonori
京成本線堀切菖蒲園駅から「アブアブ赤札堂」の西を南へ、堀切菖蒲園へ向かう遊歩道に大きな石彫りの七福神が並んでいます。堀切天祖神社の境外摂社である菖蒲七福神ですが、弁才天を中心にいずれも見事なメタボの四頭身像です。1994(平成6)年6月建立とのことですが東京の七福神巡りの一つになっているようでお参りの方もおられました。(衛星写真地図)
この七福神の中心となる弁才天は、かってこの神社の西を流れていた本流の水路を埋め立て(今は道になっています)、神社の東を流れていた支流(今は遊歩道)へ付替えた時の分岐跡が池となっていて、その池を埋め立てた時の1923(大正12)年に毛無池弁天社を祀り、それに縁があるとのことです。
この遊歩道、微妙に曲っている道筋は一見して元は水路であったことがわかります。掘切辺りはかって湿地帯で、縦横に水路が巡っていたことが明治期の地図でわかります。戦後でもまだ幾つかの水路が地図上から確認できますが、その内の一つがこの水路で、今は暗渠にして遊歩道に整備しています。それはこの菖蒲七福神の近くの遊歩道に「毛無池橋」と記した小さな石碑があり、かってそこには水路があり、橋が架かっていたことを物語っています。この遊歩道をさらに南へたどって行くと菖蒲園の近くではアジサイが植え込まれた美しい遊歩道になります。かってこの水路は堀切菖蒲園の北側から綾瀬川へ流れ込んでいましたが、その付近は現在タイル敷きの三角広場になっています。(衛星写真地図)
この遊歩道を戻り、水路跡を遡ってみると堀切菖蒲園駅の下の地下道が水路のままにあり、駅ををくぐって北へ出ると水路跡はそのまま延びていて、すぐの変形四叉路の左、「魚作ビル」の北向いに、かって水路にかかっていた「元宮橋」のコンクリート製の欄干がひっそりとなんの役目もないままに昔の水路の名残を留めていました。(衛星写真地図)
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