平和への祈り 2013 長崎原爆忌
The cenotaph of the Sakamoto-cho residents by an atomic bomb. Photo : KOMMA Kiyonori
長崎への原子爆弾による無差別爆撃により、市民15万人もの死傷者が出てから68年、死者を悼み恒久の平和を願う平和祈念式典で、田上富久長崎市長は核不拡散条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に署名しなかった政府に対し、「被爆国の原点に戻れ」と厳しく批判しました。また築城昭平被爆者代表、中村法道長崎県知事も同様に核兵器を一刻も早く削減するよう核保有国に求めました。
来賓として挨拶した安倍晋三総理大臣はこれには触れず、「昨年にわが国が国連総会に提出した核軍縮決議は史上最多の99カ国を共同提案国として賛成多数で採択された」と誇りましたが、その4月の共同声明への署名拒否は非核を願う日本国民のみならず、世界の多数の国々への裏切り行為であったのに、広島、長崎の式典へはどう考えての出席だったでしょうか。まことに信用ならない政治家たちです。
写真は山王地区の「坂本町民原子爆弾殉難之碑」です。いま「一本柱鳥居」と「被爆クスノキ」で知られている山王神社周辺、当時175世帯、約780人が居住していましたがその9割の方が原爆の犠牲になりました。爆心から約800mの直近です。この碑は原爆で倒壊した神社の三の鳥居を利用して1952年に建てられました。2006年9月の台風13号で近くの被爆クスノキの枝が落ちて倒れたため、補強をして2007年3月に復旧しました。写真は2000年撮影のため基部が現状と異なっています。ちなみに山王神社の一の鳥居は向きが幸いして原爆に耐えましたが戦後取り壊されました。二の鳥居は柱の片側が奇跡的に残り、三の鳥居は倒壊しています。
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