カテゴリー「歴史」の記事

2023年3月16日 (木)

市杵島神社 「雨乞奉納」絵馬 (なもで踊り絵馬)



 


新賀町市杵島神社「雨乞奉納」絵馬(なもで踊り絵馬)
2008.12.2  撮影:今駒清則
 
 

新賀町市杵島神社「雨乞奉納」絵馬(なもで踊り絵馬)部分
2008.12.2  撮影:今駒清則

 

2023年3月16日
 以前に記録していた絵馬の写真を分析してみました。橿原市新賀町の市杵島神社に掛けられている「雨乞奉納」絵馬で、内容は「雨乞い」の満願成就を感謝し1880(明治13)年8月に奉納されたもので、新賀村を俯瞰し、中心に市杵島神社、周囲に民家、環濠、田畑、米川、そして人物は神社周囲で踊る人々と、農作業をする人々を描いています。

 この絵馬の特徴は、大太鼓を打つ人や、榊に紙垂を付けた幣を両手で拝むように持ち、道で三々五々踊り歩く多くの人々が描かれていて、大和の伝統的な「なもで踊り」と思われます。さらに雨乞いが叶ったため、田畑で農作業に励む人々の姿や、村の環濠も描かれていて優れた絵画でもあります。

 詳しくは 「なごりすとのページ」をご覧下さい。

 



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2022年4月18日 (月)

ウクライナ侵略戦争




雲 2022.4.18  撮影:今駒清則

 

2022年4月18日
 
ロシアがウクライナへの侵略戦争を始めて約2ヶ月。ロシアのプーチン大統領は何を考えて戦争を始めたのでしょう。人命以上に尊いものがあるはずはないのですが。 

 
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2019年5月14日 (火)

百舌鳥・古市古墳群 世界遺産登録へ    World Heritage Site registered with "MOZU and FURUICHI Ancient Tombs"

  


 


百舌鳥古墳群の西部地域 2000年  撮影:今駒清則
The western region of the Mozu Tonbs Group. Photo : KOMMA Kiyonori

 

2019年5月14日

 大阪府の百舌鳥・古市古墳群が今後世界遺産に登録されることが今日決まりました。
 住宅にとり囲まれているために登録は困難かと思われましたが、かえって遺跡がしっかり国民に護られている、というように理解されたようです。
 写真は2000年にヘリコプターから撮影した堺市の古墳群、下(南)の前方後円墳は上石津ミサンザイ古墳(宮内庁は履中天皇陵と治定)、中央は大仙公園、その上が大仙古墳(仁徳天皇陵に治定)、上左が南海堺東駅付近の堺市街地。

 

  


 


堺市役所から望む大仙古墳付近 2018.8.30  撮影:今駒清則
Ancient tombs seen from Sakai City Hall. Photo : KOMMA Kiyonori

 

 この大仙古墳は三重の周濠に囲まれていて、巨大なために近くで見ても森にしか見えません。現在高いところから見るには堺市役所の最上階が最適ですが、墳丘は見えるものの周濠は見えません。(写真は手前が陪冢の永山古墳、その向こうが大仙古墳、さらにその向こうが御廟山古墳、遠くの山あいが和歌山へ続く紀見峠です)
 結局ヘリなど上空からでないと前方後円墳の全貌は分らないために、報道では一部の旅行社がヘリによる遊覧飛行ツアーを計画しているとか。
 しかし古墳群の周囲はどこも住宅地、遊覧ヘリが飛び交えば騒音や安全性に問題が生じます。このあたりをどうするのか、堺市は登録を喜んでばかりはいられません。

 それに上石津ミサンザイ古墳(履中陵、5世紀初頭築造)は、父親の陵墓と治定されている大仙古墳(仁徳陵、5世紀中期築造)より古い古墳である、と出土品により専門家の意見は一致しています。

 今回の世界遺産登録では審査基準の一つである「真実性」はどうも不問にされたようで、天皇陵とされている古墳は宮内庁が管理しているために学術的な調査が制限されていて学問上のネックになっています。この世界遺産登録を機に歴史的「真実性」を明らかにできるよう声をあげたいものです。

<追記>
大仙古墳の名称は他に大山古墳、大仙陵古墳、仁徳陵古墳、仁徳天皇陵などと呼ばれています。

 

 






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2019年5月 3日 (金)

奈良・興福寺で「藤原不比等公1300年御遠忌」   "The 1300 years annual memorial services for FUJIWARA Fuhito" in Nara KOFUKUJI

 


 


「藤原不比等公1300年御遠忌」での「祝詞奏上」 興福寺中金堂前 2019.5.3  撮影:今駒清則
"The 1300 years annual memorial services for FUJIWARA Fuhito".
Photo: KOMMA Kiyonori

 

2019年5月3日
 奈良・興福寺の「藤原不比等公1300年御遠忌」に参りました。
 最近に再建された中金堂の壇上に不比等公(淡海公)の御影(鷹司家蔵)をまつり、その前庭で興福寺僧侶と春日大社神官が神仏合同で御遠忌を営んだものです。

 藤原不比等は大宝律令の制定、平城京遷都・造営、興福寺創建などの功があり、藤原氏の社である春日大社も参列して、「総礼(神職は再拝拍手)「清祓(修祓)」「献饌」「唄匿」「散華」「祝詞奏上」「追福歎徳文奉読」「舞楽」「読経」「宝号」「撤饌」「(貫首)挨拶」「総礼」という仏式・神式を織り込んだ式次第でした。

 

 






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2018年11月13日 (火)

60年ぶりの名古屋テレビ塔  Nagoya TV tower 60 years before

 

名古屋テレビ塔 1958年  撮影:今駒清則
Nagoya TV Tower 1958. Photo : KOMMA Kiyonori

 



名古屋テレビ塔 2018年11月13日  撮影:今駒清則
Nagoya TV Tower 2018. Photo : KOMMA Kiyonori

2018年11月13日
 <アーカイブ写真>です。1958(昭和33)年の名古屋テレビ塔。完成し開業したのが1954(昭和29)年6月20日ですから、4年後に栄の丸栄百貨店の屋上から撮影したと記憶しています。当時珍しかったテレビ塔でしたがいまだ登ったことはありません。
 それから60年、ビル群の中のテレビ塔でなく、この時代、遠くの愛知県庁まで見通せます。いまは電波塔としての役目は2011(平成23)年のアナログ放送の終了で終え、"還暦"の展望塔になりました。(2015年3月6日記事からの再掲載)

 

 60年ぶりにほぼ同じ場所に行ってみました。その変貌ぶりは写真でご覧下さい。
 前の建物で左の愛知県庁が見えないのが残念ですが、また機会があればもっと高いところから撮影してみたいものです。

 


名古屋テレビ塔と11メートル道路 1958年  撮影:今駒清則
Nagoya TV Tower 1958. Photo : KOMMA Kiyonori

 上の写真の部分拡大です。テレビ塔が建つ場所は久屋大通の100メートル道路で、政府の戦後復興の基本計画で、幹線道路の幅員を広げる計画により作られたもので、この1958年の時点ではまだテレビ塔の北方(写真左上)はまだ建物が立ち退いてなく道路にはなっていません。そして周りは三角屋根の木造住宅が続いているのがわかります。

 
 
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2017年7月 2日 (日)

半夏生

  

160614021sx_komma

ハンゲショウ 2016.6.14  撮影:今駒清則
Lizard's tail. Photo : KOMMA Kiyonori
  
  
  

2017年7月2日
 今日は半夏生、農家はこの日までに田植などの農作業を終える目安としています。かっては神さまに感謝を捧げたといわれ、今でも何らかの行事をしている所もあります。
 植物のハンゲショウはドクダミ科で、この季節、葉の表面が白くなるので判りやすいのですが、あまり見かけません。

 

 

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2017年5月28日 (日)

東本願寺と京都タワー

  

170528honganji_komma

東本願寺と京都タワー 2017.5.28  撮影:今駒清則
Higashi-Honganji and Kyoto Tower. Photo : KOMMA Kiyonori
  
  
  

2017年5月28日
 東本願寺の境内の真中に京都タワーが見えます。景観保全に厳しい京都市がよくこのタワーを許可したものです。ただ新と旧の調和を良く図っているのは京都だということも事実です。この時代、景観問題の解釈は難しいものだろうと思います。

 

 

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2017年5月20日 (土)

薪御能 2017

  

1705200431komma

薪御能 僧兵の火入れ 2017.5.20  撮影:今駒清則
Outdoor Noh plays at night called 'Takigi Noh' .Warrior monks 'sohei'. Photo : KOMMA Kiyonori
  
  
  

2017年5月20日
 今年も奈良で「薪御能」が開催されました。振り返って見ればもう50年以上この催しを撮影しています。
 以前は毎年5月の11日、12日と決まっていましたが、最近では第三金曜日と土曜日になっています。
 春日大社と興福寺で能・狂言が奉納されるのですが、興福寺では南大門跡の芝で演じられ、夕刻には興福寺僧兵が薪に火を点す「火入れ」も行われて興を添えます。

  
  
 

1705190739komma

薪御能全景 金剛永謹師の「阿漕」 2017.5.19  撮影:今駒清則
Outdoor Noh plays at night called 'Takigi Noh' . Noh pray 'Akogi'. Photo : KOMMA Kiyonori
  
  
  

 狂言が演じられるころに暗くなり、最後の能が演じられる頃は闇の中に舞台が浮き上がり、両脇に設えられた薪の篝がゆらめく夢のような世界が広がります。
(「薪御能」の写真撮影は限られた写真家に制限されているため、掲載写真を無断転用をされることが時々ありますが、それはどうぞご遠慮ください)

 

 

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2017年2月10日 (金)

上原 和先生 旅立つ

  

790419cang_uehara_komma

常書鴻氏と上原和氏 中国・敦煌文物研究所にて 1979.4.19  撮影:今駒清則
Chag Shuhong & Kazu Uehara, Dunhuang Institute of Cultural Relics. Photo : KOMMA Kiyonori
  
  

2017年2月10日
 美術史家の上原和先生が2月9日に逝去されたとの報を受けました、92歳。2015年6月18日に新宿御苑のギャラリーで私たちが開催した「能楽写真家協会・能楽写真展」に雨の日なのにお出でいただき、お目にかかったのが最後になりました。少し足が弱られておられたのにお一人で来られ、会場で写真をご覧になられて随分喜ばれたのが印象に残っています。
 先生は聖徳太子と法隆寺研究で知られ、1975年の名著「斑鳩の白い道の上に 聖徳太子論」(朝日新聞社)で聖徳太子を生き生きと描き、古代美術の研究から中国仏教美術にもその源を求め、1979年の早くに中国・敦煌莫高窟を訪れ、その後十数度にわたって敦煌を訪れ研究交流されました。
 その1979年は敦煌莫高窟が外国人に開放された年で、開放最初期の敦煌へは美術研究家や宗教家の錚々たる大家で構成された訪中団で訪れ(そこへ私もその中に臆面もなく入れていただきました)、当時敦煌まではまだ航路が無く鉄道で向い、莫高窟の見学と撮影は敦煌文物研究所(現・敦煌研究院)の常書鴻所長(1904-1994)の特別なお計らいにより3日間の詳細な見学が可能となり、また常書鴻先生ご夫妻とも敦煌文物研究所で懇談が叶いました。
 写真はその時の常書鴻所長と上原先生で、上原先生は当時55歳。上原先生のご業績を讚え安らかなお眠りをお祈りいたします。

 

 

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2016年12月 7日 (水)

3歳の記憶

  

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実家の押入れ 1988.9 撮影:今駒清則
Closing my parents' home. Photo:KOMMA Kiyonori
  
  

2016年12月7日
 私が育った家の床の間と押入れの写真です。1988年に建替えで家財を出した後なので乱雑になっていますが、記念に撮影しておいたものです。
 この押入れには私が3歳だった時、空襲警報でこの押入れに隠れ、布団を被っていた記憶が未だに鮮明に残っています。また近くの防空壕にも避難した記憶もあります。幼児の時の記憶はなんとこれしか残っていません。
 最近昔の写真を整理していて、その出来事を思い出せないものも多くなりました。例えば1970年の大阪万博に叔母を案内した写真があって、そうだったか、と思ったのですが、その時の記憶は何も残っていませんでした。
 なのに3歳の時の記憶が今も残っているのは、それがいかに怖い出来事であったからなのでしょう。

 今日は真珠湾攻撃から75年。悲惨な戦争の拡大を招いた記憶すべき日なのです。

 

 

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